ブロックチェーン技術で不動産業界を改革

2019年7月29日

今週、ヨーロッパの不動産がブロックチェーン取引を通じて売却されたことで、ブロックチェーンは新たな段階に到達しました。

AnnA Villaというパリの豪華な建物が、ブロックチェーン技術を使用して650万ユーロという価格で売却されたことで、不動産ブロックチェーン界に新たな歴史が築かれました。  購入したフランスの不動産会社のSapeb Immobilier と Valorcimは、Esquisafeと呼ばれるフランスのブロックチェーン投資プラットフォームサービスを利用し、不動産の移転を行いました。

この取引はイーサリアムトークンを使用して行われており、不動産販売にブロックチェーン技術を取り入れ、この技術がもたらす可能性を開放しようとする、最近の取り組みのごく一部です。この売却はヨーロッパで最初のケースとなりましたが、米国では既にいくつかの不動産売買が行われています。コロラド州アスペンの高級リゾート地がセキュリティトークンを通じて1800万ドル以上で売却されたり、マンハッタンの不動産はイーサリアムブロックチェーン上で3,000万ドルで売却されました。

不動産業界は、ブロックチェーン技術の採用に適した業界であると言われています。権威を誇る不動産会社である”ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会”は最近、ブロックチェーン技術の多くの利点についてコメントしています。2017年に、デロイトは「ブロックチェーンの商業用不動産:未来はここに」というレポートを発表しました。ここでは、ブロックチェーンの利点と、それが業界内でどのように実装できるのかについて、説明されています。その報告書の中で、デロイトはこう述べています。

「商業用不動産における当社のブロックチェーンは、既存の課題をいくつか改善しながら、ブロックチェーン技術が新たな機会を創出する方法をより深く追求することができます。ブロックチェーンを使用してリースと売買のプロセスを改善するために、以下のような6つのユースケースがあります。

  • 物件検索プロセスの改善
  • リース前のデューデューデリジェンスの改良
  • リースと、それに伴う物件とキャッシュフロー管理を簡易化
  • 意思決定処理をスマートに
  • 透明性が高く、比較的安価な財産権の管理
  • 資金調達と決済のより効率的な処理

その他のブロックチェーンの不動産関連ニュースとしては、Elevated Returns(エレベイティッド・リターンズ)が、タイで今年、1億ドルの不動産をトークン化するという計画を明らかにしました。英国を拠点とする革新的企業であるBRIKCOINは、ブロックチェーン技術を使用して、手頃な価格の住宅を建設するという革命的な投資モデルを発表しました。

不動産の手続きをブロックチェーンに移行するという考えには、従来の販売方法に比べて多くの利点があります。不動産売却に関わる何週間もの承認処理を短縮し、その過程で起こりえる潜在的なミスを防ぐなど、AnnA Villaの売却においても、時間がかかる法的文書はすべて暗号化され、ブロックチェーンに記録されました。

ブロックチェーン技術に対する不動産のユースケースや、Enterprise Ethereum Alliance(EEA)についての詳細は、不動産SIGが作成しているレポートをご覧ください。

出典: forbes.com, tokenpost.com, blockchaintechnews.com, commercialobserver.com, rics.org, deloitte.com, destinationthailandnews.com, brikcoin.net

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