ブロックチェーン・ウィーク:芸術がスポットライトを浴びる

2019年5月20日

ニューヨークで、ランボルギーニが多く停められているようなブロックチェーンイベントが開催されたことはご存知だと思いますが、ブルームバーグは、今年のニューヨークのブロックチェーンウィークは、例年よりもランボルギーニが少なかったと伝えています。コインデスクが主催する暗号通貨カンファレンスである、Consensus (コンセンサス、5月13日-15日)は、”極端な”カンファレンスと見られている一方で、Ethereal Summitは暗号通貨業界をより人間らしいものにするためにあるとされてます。ブルームバーグが述べているように、富による祝福が、”音浴、瞑想、フードトラックで食べるランチ”で置き換えられ、暗号通貨で支払うことができるようになっているとのことです。

暗号通貨好きのためのEthereal Summit

ブルックリンのEthereal Summitは、目立つことが苦手な暗号通貨愛好家の集団を惹きつけることになったようです。”ブロックチェーンのSXSW”(サウス・バイ・サウスウエスト)で知られている、Etherealはイーサリアムのコミュニティをターゲットとしており、プロダクションスタジオ のConsenSys(コンセンサス)が運営しています。先週5月10日-11日にかけて、現代アーティストのDustin Yellenが創作した実験的な創作場であるBrooklyn’s Pioneer Worksという場所で行われていました。場所の選択とこのサミットの感覚をみると、豪勢な車や豪華な装飾ばかりが目立った昨年の贅沢なブロックチェーンカンファレンスからは確実に距離を置いた形となりました。

また、”攻撃性”や”速いマネー”というイメージから、”内面性”や”穏やかさ”に向き直っているようでもありました。音浴や屋内庭園を含む内装のギャラリーは、異なる文化や洗練された雰囲気を創り出し、暗号通貨コミュニティが重みを増したように思えました。ConsensysのCMOであるAmanda Guttermanは、最初の展示会を2年前に開催し、その際のイベントは事業者や開発者に向けたものではなく、”暗号通貨好き”を対象としたものだったと説明しています。「ブロックチェーン界では他にない冒険心が刺激され、引き込まれるような体験をゲストへ提供しています。」Etherealは、”イーサリアム的お祭り”であって、”ブロックチェーンカンファレンスの多様化”であると彼女は追記しており、物事のビジネス・技術的側面だけについてのものではありません。地政学的、社会学的、哲学的観点から分散化を鳥瞰してみるかのよう、つまり、芸術、生活の豊かさ、双方向的な展示品、食べ物、音楽なども含んだものになっています。

Ethereal Summitでは、116百万ドルで芋の写真を販売し、自身の暗号通貨を作った有名な芸術家であるKevin Aboschを迎え、ブロックチェーンとアートについてのパネルが用意されました。Etherealを企画したスタジオは、イーサリアムのエコシステムを支援するために2018年にConsenSys Grantsを導入し、インフラ基盤、開発ツール、ユーザーエクスペリエンス教育や技術知識、社会的影響や安全性などの関連する分野に補助金や賞を授与しています。  Ethereal Arts Grantは、アートとブロックチェーン技術の組み合わせを探求している現代アーティストへ50,000米ドル以上の資金を提供しています。

Forbesの記事によると、”技術は未来の文化をどう形作るのか?分散化システムによって倫理はどのように定義されうるのか?”という2019年のEthereal Summitのテーマに対して作品を寄贈した3人のアーティストへ、15,000ドルが贈呈されたとのことです。その3人のアーティストとは、メディアアーティストのShirley Shor、ヴィジュアルアーティストのTrevor Coopと、Jessica Angelでした。

確かに、ForbesやDecrypt Mediaが述べていたように、芸術とブロックチェーンの繋がりはブロックチェーンや暗号通貨へ人間らしい部分をもたらし、ブロックチェーンのまだ暗闇のままで探索されていない面を取り上げていました。Forbesは次のようにも指摘しています。「このような新興の技術の主要企業による採用を促し、探求しがいがある不安定なものを受け入れてもらうために、こういった創造的な試みがドクターサトシが望んでいたものだったのかもしれません。」この点で、Etherealはブロックチェーンのコンセプトを実現していませんが、触れることができる形で実現し、理解を深める助けになっていると言えるでしょう。

出典:Bloomberg, Forbes, Decrypt Media

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