EDFのDApp利用がイーサリアムの価格押上要因に

2019年5月31日

フランスやヨーロッパでの電力供給の先進的な生産・供給を行っているEDFは、イーサリアムのDApp企業であるiExecと提携し、イーサリアムを基盤にしたソリューションを検証します。多くの企業がイーサリアムやDAppsに興味を示してきたことが、イーサリアムの価格押し上げ要因になっていました。

EDFとは? 

EDFは、世界で5番目に大きな電力会社で、大部分をフランス国家が保有しています。2016年は712億ユーロの収益を上げ、360億ドルの時価総額を持つ会社です。EDFは、電力の生産、送電、配電、輸入、輸出を行っています。原子力、石炭、ガスを利用し、フランスのエネルギー消費者に向けて電力を供給しています。

Coindeskの報告

Coindeskの報告によると、EDFは視覚的シミュレーターのソフトウェアであるGPUSPHをイーサリアムDAppのiExecへ導入し、通常のコンピュータ環境ではなく、ブロックチェーン上でどのように動くかどうか検証します。GPUSPHとは、Smoothed Particle Hydrodynamics (スムースド・パーティクル・ハイドロダイナミックス、SPH:)という数値解析手法に基づく溶岩流の熱のシミュレーションとレオロジー的展開の完全なる三次元のモデルのことを表しています。

このシミュレータは、ダムや溶岩流の冷却プロセスの研究に使われています。EDFはイーサリアムがGPUSPHの成果を向上させるかどうか検証したいと考えています。iExecは、イーサリアムメインネットで動く分散化されたアプリケーションです。これにより、iExecは高い性能を誇る計算サービスをオンデマンドで仮想のクラウドインフラ上で作り上げることができます。iExecのホワイトペーパーによると、この会社は、イーサリアムブロックチェーン上で分散化アプリケーションを提供し、必要なサービスや演算資源への安全にアクセスできるようにしています。

CoinDeskによると、EDFのブロックチェーン技術者であるGilles Deleuzeは次のように語っています。

「分散化された演算機能の開発は、将来的に可能性の高いシナリオであり、ブロックチェーンはこのシナリオにおいて、梃子のような役割を果たすでしょう。なので、まずは、やってみようと思います。」

Deleuzeはまた、EDFは将来iExecで他の実験も行おうとしています。「別の計画では、別の種類のワーカープール(Worker Pool)を必要とするかもしれない他のオープンな科学的なコードで試してみることです。」

iExecでイノーベーションと採択部門の統括責任者であるJean-Charles Cabelguenは、iExecのアプリケーションは十分強力なので、イーサリアムへの影響はないとも述べています。「大規模な演算処理はオフチェーンで実行されるため、イーサリアムには負荷をかけません。その後、ブロックチェーンは演算処理の結果の正当性に対して全体の総意をとることに使われます。この結果の値がブロックチェーン状に保管されることになります。」

イーサリアムブロックチェーンとスポットライトを浴びるETH

EDFは、イーサリアムの金融取引やガス取引を増やす要因になっていると言われている、イーサリアムとDAppsに関心を示している企業の1つです。ETHの価格が前向きなパフォーマンスを示したことで、イーサリアムはスポットライトを浴びています。イーサリアム・ワールドニュースによると、イーサリアムは再び盛り上がりを見せており、経済的な次元を超えて利用可能性が広がっています。この1年で、1日の取引量が最大になっているという事実もあります。

スマートコントラクトやDAppsの顕著な増加も見られており、イーサリアムがより多くのユースケースがあるということを示すことにもつながっています。イーサリアム・ワールドニュースは、イーサリアムネットワーク上で使われたガス料金の1日当たりの合計が、450億ガスを超え、2018年5月7日には500億にも達したと公表しています。これは、2月の量と比べると133%にものぼります。より多くの利用者が、DAppsやスマートコントラクトを使うことで、その複雑性もあいまって、より多くのガス料金が消費されるようになります。

DAppsはBitcoin開発者のJimmy Songは最近、Consensus(コンセンサス)2019カンファレンスにおいて次のように批判していました。「DAppsの唯一の存在意義は、騙されやすい人だったり、欲張りでFOMO(取り残される恐怖)を感じている人々から資金を巻き上げることで、イーサリアムのプラットフォームは本質的にそういうことをやってきたということです。」一方で、イーサリアムの共同創業者であるJoseph Lubinは、DAppsは5年後にはよくなっているとSongに対して反論しました。結局、約500,000米ドルもの資金がイーサリアムの未来に投資されることになりました。

Coindeskが述べているのは、「イーサリアムは4年後にはよくなっています。SongはLubin(または彼の受益者)に810.8 ETHを支払うことになるでしょう。その時にDappエコノミーが燃料切れを起こしていたら、LubinがSongに69.74BTCを支払うことにします。Lubinが勝つ条件としては、2023年5月23日までの間のどこかの半年間の間に、イーサリアム独自の15のDappがデイリーアクティブユーザー数10,000以上、100,000マンスリーアクティブユーザーを保つということです。」

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