iPhoneのブロックチェーンアプリケーション:アップルのCryptoKit

2019年7月1日

アップルのCryptoKit(クリプトキット)は暗号通貨のことではありません。暗号の利用者向けのスイフトAPIで、暗号機能が新しいiOS13のソフトウェアのリリースに組み込まれます。クリプトという言葉は暗号通貨を指しているものではなくが言っているように、暗号文を意味しています。

アップルは、カリフォルニアのCupertinoというところで開かれたWorldwide Developers Conference(ワールドワイトディベロッパーカンファレンス)という場所で当ニュースを発表しました。「iPhone上でユーザーのキーを管理するSecure enclave(セキュアエンクレイヴ)という機能を利用して、ハードウォレットと同じ程度の安全性を提供することができます。」とOpen Money Initiative(オープンマネーイニシアチブ)の共同創業者であるAlejandro MachadoはThe Blockに述べています。

CryptoKit(クリプトキット)とは何でしょう?

CryptoKitは暗号化された操作を、安全で効率的に機能させることができるようになる構造のことです。Apple Developer Documentationで表示されるように、開発者はAppleのCryptoKitを使って、例えば”暗号文的に安全なダイジェストを算出し比較する”こと、”パブリックキーを暗号化することでデジタル署名を作成・検証し、キーの交換を実施すること”などの一般的な暗号化操作を実施することができるようになります。さらに、”対称鍵を生成し、メッセージの承認や暗号化のような処理に利用する”ことも可能です。

ブロックチェーン開発者のRonald Mannakによると、CryptoKitは”暗号化の構造で暗号通貨ではありません。ですので、これはアップルの暗号通貨へのスタンスに変更があることを示しているわけではありません。”アップルはCommonCrypto(コモンクリプト)という暗号化フレームワークを既に持っており、CryptoKitが行うような機能の多くを実施することができます。SHA256へのサポートのように、スイフトに対応し、機能的により多くのハッシュを含んでいるとも、Mannakは明らかにしています。SHA(セキュア・ハッシュ・アルゴリズム)とは暗号化されたハッシュ機能であり、暗号化を解除することができず、パスワードの保護、ハッシュ承認、改ざん防止やデジタル署名に最適なものです。これは、ビットコインのマイニングにも利用されています。

CryptoKit:あいまいな方向性への一歩?

Venture Beatにて、Jeremy Horwitzはこのように述べています。CryptoKitは複雑な暗号文の世界においての実験、前進するための新しい機会を開発者向けに提供するものですが、”CryptoKitはもっと大きくてあいまいな目的のための初期の第一歩である”ということも示していました。そしてそれは、”アップルにとって暗号通貨界への参入”ということではありません。皆が暗号通貨に熱中していた時さえも、アップルはこのトピックについてあまり何も明言しておらず、計画についてはトレーダーの推測に任せていました(そしてそれは度々大きく間違っていることばかりでした)。

Venture Beatは次のように述べています。「CryptoKitによって、アップルが暗号通貨を受け入れるかもしれないという憶測が出てきましたが、iOSやmacOSがそこにたどり着くまでにそれほどかかるのかは不透明なものの、ありえなかった可能性が視野に入ってきているようにも見えます。」少なくとも今のところは、”クリプト”は暗号文のことを意味しています。

出典:CCN, The Block, Apple, Xorbin, Venture Beat

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