FUDは放っておこう

2019年1月30日

暗号通貨のFUDは事実です。人々がFUDを始めると、何か重要に違いない、特にそれが最先端でカッコいいブロックチェーンプロジェクトだとすると猶更です。FUDはFear(不安)、Uncertainty(不確実性)、Doubt(疑問)の頭文字をとったもので、たいていはメディアのデマや誤報から広がります。FUDは暗号通貨にただちに効果を及ぼす可能性があるもので、偽ニュースは市場にボラティリティ(変動性)をもたらし、コインやトークンの価格に影響を及ぼします。伝統的には、疑問や不安を作り、既存の代替品となるような新しい商品やサービスから顧客の目を背けさせる、故意の行動として理解されています。競合他社の商品が優れている場合は特に、それについて疑問を投げかけるために大企業が使うマーケティング戦略です。

典型的なFUD屋とは、FUDを広める人のことです。より一般的に言うと、FUDは感情的な反応、特に困惑や疑惑といった感情を引き起こし、重要な事柄や他の特別な議題に対して、一般の意見に影響を及ぼすためのものです。

FUDの歴史

アメリカのコンピュータ設計者で先端技術起業家のGene Amdahlは、1970年代にIBMを退職して彼の会社であるAmdahl Corporationを作った時に、初めてその言葉を使いました。彼は「FUDとは、Amdahlの商品を検討し始めた潜在的な顧客のマインドにIBMの営業が吹き込んでいるFear(不安)、Uncertainty(不確実性)、Doubt(疑問)のことだ」と述べています。

AmdahlはIBMの従業員が、より安価なメインフレームのコンピュータでIBMのソフトウェアで動作するAmdahlの商品ではなく、IBM商品を使うように説得しようとしていることに言及しました。彼らを納得させるために、IBMの営業は、IBMを使うといいことがあると約束したり、競合のソフトウェアの未来は暗い闇に包まれていると思いこませたりしたのです。

恐ろしい表現ですが、情報技術マーケティングにおいての不安、不確実性、そして疑問というのは、Bryan Pfaffenbergerが定義するに、”市場を独占している会社が、市場で一番参入が早かった長所を持つ競合退社を、弱らせるためのマーケティング技術”ということになります。商品に対して疑問を投げかけることを目的としたプレスリリースや、会社が優位になるように操作されたベンチマーク試験、競合他社の優れた商品をダメにしようと作られるベイパーウェア(存在しない商品)の発表などが、FUDキャンペーンを表していたりします。

その後1990年後半に、一般的にFUDは、競合間での誤解を生む情報のことを指すようになります。国際企業によって、FUDを作るために雇われた特別なビジネスライターもいます。

ベイパーウェア

IBMの後、無料のオープンソースソフトウェアの風潮が、マイクロソフトが特別な種類のFUD、特にベイパーウェアを作るようになってしまったことで、マイクロソフトは一躍FUDの王様となりました。例えばマイクロソフトは、提供するつもりがないにもかかわらず、ある商品を無料のコンポーネントとともにリリースすることを発表し、その発表により消費者に競合他社の同様の商品を買うことを思いとどまらせるよう仕向けます。

暗号通貨ニュースにおけるFUD

FUDと偽ニュースは暗号通貨界でとてもよくあることです。例えば2018年には、多くのメディアや著名人がビットコインの未来についての見方を表明していたため、FUDとビットコインは常にニュースになっていました。ノーベル賞受賞者のRobert Shillerは、CNBCにこう述べていました。「ビットコインは、価値があるという共有の合意がないと何も価値がないものである。金のような他のものは、人が投資と思わなくても少なくとも価値があるものです。」MIT Technology Reviewの、“ビットコインを破壊しよう”という記事では、ビットコインや暗号通貨は少数の早期導入者だけではなく、もっと多くの人によって幅広く使われなければ、決して現実にはならないことを論じています。この記事の記者であるMorgen Peckはこう述べました。「ビットコインの早期導入者は、プライベートで、誰でも自由に使えて、大衆の管理の物におかれるという単一の世界通貨の夢を早くから抱いていました。ですが、ビットコインを使っていない7億人の人々はそんなことは一切気にしていないでしょう。」

FUDは単なるFUDで、事実ではありません。実際、言葉は前向きなことを表現する際にも操作され、私たちをFOMO(fear Of Missing Out :置いていかれる恐怖)に陥らせます。しかし、置いていかれることを恐れる必要はありません。こちらは、私達の以前の暗号通貨辞書の記事の中で網羅されています。

0.00 avg. rating (0% score) - 0 votes

    No Comment.