主要な投資アドバイザ企業のVanguardがブロックチェーンを採用

2019年6月18日

投資管理会社のVanguard(バンガード)は、重要なブロックチェーン技術の導入を完了しました。ブロックチェーンを利用して、最も大きな投資信託だと8,000億ドルもの規模になる株価インデックスファンドなど、金融商品のデータ管理を行います。Forbesによると、2月時点で1.3兆ドルものインデックスファンドをブロックチェーンを利用して管理しているとのことです。2017年に公表されていましたが、インデックスデータの分散化を行うために、Vanguardは株価調査センター(the Center for Research in Security Prices、CRSP)やテクノロジースタートアップのSymbiont(シンビオント)との提携をしています。

Vanguardグループとは

Vanguardは、世界で最も大きな投資管理会社の1つで、多くの低コストの投資信託、上場投資信託(ETF)、投資アドバイス、関連サービスなどを提供しています。1975年に創設され、2019年1月31日からグローバルで5.2兆ドルもの資産を管理しているVanguardは、米国を主体とし世界各地に2億人の投資家と17,600人もの従業員がいます。投資信託や上場投資信託(ETF)を一般の投資家向けに広めています。

Symbiont

Vanguardのブロックチェーンプログラムは、Symbiontと呼ばれるニューヨークのスタートアップ企業が設計したもので、”先進的なブロックチェーン技術を使った、組織向けのスマートコントラクトプラットフォーム”です。VanguardはSymbiontを利用してインデックスデータを管理し、Symbiontは不動産ローン、シンジケートローン、プライベートエクイティやクラウドファンディングなどの自動化、さらに企業の債権や資産のデジタル化などへのソリューションを提供します。

Symbiontのインデックスデータ分散化とは?

Symbiontのブロックチェーンソフトウェアは、株価調査センター(CRSP)からVanguardへ送られるインデックスデータの分散化に使われます。以前まで、Vanguardはマニュアルデータ処理に頼っていましたが、Symbiontのソフトウェアを使うと大きな時間の節約になり、プロセスを向上することができました。Vanguardと株価調査センター(CRSP)と提携することで、インデックスデータ分散化のためのAssembly(アセンブリ)というプラットフォームが、CRSPが作成しVanguardがアクセスするインデックスの構成要素となるデータを共有することができるということを示すことができました。Symbiontが説明するように、「このソリューションはVanguardのノードへ導入が行われ、CRSPは単一の情報源から、分散化したネットワークへ繋がることができました。」これはSymbiontにとってとても重要です。「このプロジェクトはSymbiontのAssembly(アセンブリ)プラットフォームを、インデックス市場における2つの参加者へ実際に導入するということを通じて検証することができました。」これは、戦略的な金融アプリケーションについて、ブロックチェーンの利用が広がっていることを示しています。

Vanguardのフィンテック戦略チームのトップであるWarren Penningtonは、Symbiontのブロックチェーンプラットフォームを利用する利点について強調していました。Assemblyは、CRSPがインデックスのデータへ変更を加える度に更新され、常に同期されたデータベースをVanguardへ提供しています。手動更新、手動データ抽出は必要ありませんし、手動での突合作業も要りません。

Symbiontのブロックチェーンはコンピュータのネットワーク間で安全に情報を扱う”独立した第三者”として機能し、顧客の信頼感は上がり、Vanguardがスタートアップ企業がデータを安全に保管してくれることを信用しなくてはならない状況を避けることができると、Forbesは説明しています。

PenningtonがForbesに述べた通り、ブロックチェーンは、取引のクリアリングなど、より複雑な処理を自動化し置き換えるまでにはまだ時間がかかりますが、このプロジェクトは終わりではないということです。

出典:Forbes, Vanguard, Symbiont, CCN. 

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