世界銀行が二次流通市場での取引にブロックチェーンを活用

2019年6月6日

世界銀行グループの国際復興開発銀行は、オーストラリアのコモンウェルス銀行(CommBank)と提携し、ブロックチェーン技術を利用して債券の二次流通市場での取引記帳を行います。

この提携は5月15日に公表され、bond-i向けに二次流通市場の取引をブロックチェーンに記録し、分散化台帳技術を使った債券の発行と取引を可能にした初めての例となっています。Bond-iは、ブロックチェーンで稼働する新しい債務証書のことで、新規発行、割り当て、移転、管理といった債券のライフサイクルを通じてブロックチェーンが利用される世界で初めての債券です。これは、2018年8月に世界銀行とコモンウェルス銀行が公開したもので、ブロックチェーンという破壊的な技術の可能性を推し進めるために行われています。

資本市場でのブロックチェーンの重要性

世界銀行のヴァイスプレジデントで財務責任者のJingdong Huaは、プレスリリース上でこう述べています。「ブロックチェーン上で二次流通市場の取引を記録できるようになったことは、資本市場が分散化台帳を使って速く、より効率的な、より安全な取引を利用できるようになるための、大きな一歩となります。今回達成することができ、投資家を含む全ての提携先のイノベーションやコミットメントを見事に証明することができました。」

CBA イノベーション・ラボの実験&マーケティング部門の責任者であるSophie Gilderは、ブロックチェーン技術への関心とその利点について次のように述べています。「昨年8月にbond-iを発行してから、グローバルなテクノロジーと金融業界から、驚くほどの前向きなフィードバックや関心が寄せられています。ブロックチェーン技術は資金調達や、証券の管理や取引に、優れたデジタル市場を創り出すことができ、戦略的パートナーとそのヴィジョンを実現しようとしています。」

ブロックチェーン上で取引できる二次流通市場が完成することで、認証、記録、即時決済を分散化台帳上で行うことができるようになり、証券取引が充実し、ブロックチェーンの可能性が検証されたことになります。

bong-iの機能は、CBAのBlockchain Centre of Excellence(ブロックチェーン・センター・オブ・エクセレンス)が世界銀行とマーケットメーカー(金融商品の値付けを行う業者)であるTD証券と共同で開発したものです。CIOオーストラリアの報告は、「自動化された債券オークション、ブックビルディングや割当、電子入札、監査可能な不変的取引記録、リアルタイム更新と参加者の許可に基づく透明性などの特徴をもつプラットフォームの上で、これらの債券は発行、記録されることになります。」と報じています。

またCBAは、5つの供給元からアーモンドを追跡するブロックチェーンの実験に参加し、ビジネス間で価値の高い資産を共有することのできるブロックチェーンのプラットフォームをErnst & Young (EY)と開発しました。サンタンデル、ソシエテジェネラル、アルヒラル銀行もまた、債券発行のためにブロックチェーンアプリケーションを検証しています。

出典:World Bank, Comm Bank, CIO Australia, Coindesk. 

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